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品種改良の世界史・家畜編

【編】正田陽一

 

定価=本体3,800円+税

四六判460ページ

2010年9月発売(第2刷2012年3月)

ISBN 978-4-903487-40-3 

✣日本図書館協会選定図書

 

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人間と動物の歴史物語

改良品種がつくられた時代背景と、品種成立による社会や経済への影響をふり返るとともに、膨張をつづける現代世界と生命操作の将来を考える。

 

▶▶▶日本経済新聞読書面(2010.11.7)、『畜産コンサルタント』(2010.12月号)で紹介されました。

総説 家畜育種の歴史と遺伝学の進歩

はじめに/家畜化の始まり/家畜化しやすい動物種/家畜化による動物の変化/メンデル以前の家畜品種の改良/⑴手探りの時代/⑵ロバート・ベイクウェルの業績/⑶ベイクウェルの後継者たちの業績/20紀における家畜育種の進展/⑴形質遺伝学/⑵細胞遺伝学/⑶統計遺伝学/⑷生化遺伝学/⑸分子遺伝学

第1章 ウシ(肉牛):

世界の牛の頭数とその分布/牛の家畜化/イギリスにおける牛の品種改良/アメリカ大陸における肉牛産業の発展と肉牛品種の作出/オーストラリアで成立した肉牛品種/インド亜大陸の牛/ヨーロッパ大陸の肉牛品種/日本における肉用牛の成立

第2章 ウシ(乳牛):

《日本の品種改良史》明治以前の乳利用/近代的酪農への歩み/《世界の品種改良史》家畜牛の誕生・牛の乳利用のはじまり/近代的改良の幕開け/主要乳牛品種の成立史/20世紀における改良動向

第3章 ウマ:

ウマの家畜化とウマ利用の歴史/ウマの品種と分類/世界の品種

第4章 ヒツジ:

ヒツジの起源/ウールと脂肪の獲得/伝播拡散

第5章 ヤギ:

ヤギの特性と利用/家畜化の起源/伝播経路/系統分類/世界のヤギ/日本のヤギ /新たな品種改良への挑戦

第6章 ブタ:

世界の豚品種の現状/豚の野生種イノシシ/イノシシの家畜化/養豚の伝播/家畜化による遺伝的変化/在来種の成立/イギリスにおける改良品種の作出/ヨーロッパ大陸における新品種の作出/アメリカにおける新品種の作出/中国における新品種の作出/日本における品種改良 /ミニブタ(ミニチュア・ピッグ)/展望 

第7章 家禽:

《ニワトリ》特性と起源/養鶏の伝播と発達/養鶏産業におけるニワトリの育種および系統/世界における養鶏/コラム 日本在来のニワトリ《シチメンチョウ》特性と起源/伝播と発達/品種改良/世界におけるシチメンチョウの飼育/コラム ホロホロチョウ《ウズラ》特性と起源 /能力改良と形質変異/世界における分布《アヒル》特性と起源/伝播/品種改良/世界における分布/コラム バリケン《ガチョウ》ヨーロッパガチョウ/中国ガチョウ

参考文献/索引

【編著者】

正田陽一(しょうだ・よういち)

東京大学名誉教授、奥州市牛の博物館名誉館長、東京動物園協会顧問、全日本家畜協会理事。著書に『家畜という名の動物たち』(1983年)など。

【執筆者】

松川 正(まつかわ・ただし)

畜産試験場長、畜産技術協会附属動物遺伝研究所長を経て、畜産技術協会参与。農学博士。専門は家畜育種学。

伊藤 晃(いとう・あきら)

日本ホルスタイン登録協会、畜産システム研究所を経て、同研究所顧問。専攻は量的形質の遺伝、集団の繁殖構造。

楠瀬 良(くすのせ・りょう)

日本中央競馬会(JRA)研究所運動科学研究室長、生命科学研究室長等を経てJRA競走馬総合研究所次長。農学博士・獣医師。馬の心理学、行動学的研究に従事。

角田健司(つのだ・けんじ)

農学博士。昭和大学医学部准教授(医学博士)を経て、昭和大学客員教授。専攻は動物遺伝学、病態生理学。

天野 卓(あまの・たかし)

農学博士。東京農業大学教授。専攻は家畜育種学、動物遺伝学、動物資源学。

三上仁志(みかみ・ひとし)

農林水産省畜産試験場育種部長、九州農業試験場長などを経て農林漁業金融公庫技術参与。現在、農林水産先端技術産業振興センター顧問。専攻は家畜育種学。

田名部雄一(たなべ・ゆういち)

農学博士。岐阜大学農学部教授、麻布大学獣医学部教授を経て、岐阜大学名誉教授。専攻は動物系統遺伝学。