トウモロコシの世界史―神となった作物の9000年
[著者]鵜飼保雄
[定価]本体4000円+税
[体裁]四六判・396ページ
[ISBN]978-4-86582-000-3
2015年1月発売
✣日本図書館協会選定図書
トウモロコシと人間の〈歴史物語〉
中南米の古代文明において神と崇められ、現代の巨大アグリビジネスの勃興を促したトウモロコシの歴史を、作物自体の進化と社会に与えた影響の両面を網羅して豊富な図版とともに紹介する。
第1章 作物としてのトウモロコシにはどのような特徴があるか
第2章 トウモロコシの起源地と祖先の探索
第3章 先史時代のトウモロコシの発掘と初期の伝播
第4章 古い時代のアメリカ大陸における農業とトウモロコシ
第5章 コロンブス以降の南北アメリカ大陸におけるトウモロコシ
第6章 米国の近代化とトウモロコシ
第7章 トウモロコシのヨーロッパおよび周辺地域への伝播
第8章 アフリカへの伝播
第9章 中国およびその周辺アジア諸国への伝播
第10章 トウモロコシの日本への伝来
第11章 画期的な多収品種ハイブリッドコーンの開発
第12章 遺伝子組換えトウモロコシ
鵜飼保雄(うかい・やすお)
農業環境技術研究所、東京大学大学院農学生命科学研究科教授などを経て、現在は執筆に専念。専門は育種学、放射線生物学、統計遺伝学。著書に『植物育種学』など、編著に『品種改良の世界史・作物編』、『品種改良の日本史』がある。