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ルネサンスの華—イザベッラ・デステの愛と生涯(上・下)
【著】マリーア・ベロンチ
【訳】飯田熙男
定価=本体各2,200円+税
四六判各380ページ
2007年11月発売
ISBN 978-4-903487-11-3(上巻)、-12-0(下巻)
✣日本図書館協会選定図書
[表紙画]上巻(左):ティツィアーノ画《イザベッラ・デステ》
下巻(右):レオナルド・ダ・ヴィンチ画
《イザベッラ・デステのデッサン》
知略にたけて大胆、華麗にして英邁
フランスと神聖ローマ帝国が覇権を争う16世紀イタリア。自国の平和と独立をかちとるために、権謀術数うずまく世界に敢然と立ち向かった、美貌の侯爵夫人の波乱の生涯。女性の自由を主張し、社会での不当な差別にあらがい続けたイタリア文学界最大の女流作家が、自らの魂の変遷を重ね合わせ描き切った渾身の遺作。
✦イザベッラ・デステ(1474〜1539)
イタリア・ルネサンス期を代表する傑出した女性のひとり。16歳でマントヴァ侯フランチェスコ・ゴンザーガに嫁ぎ、国政に外交手腕を発揮した。美と教養を兼ね備えたイザベッラは、文芸・芸術を保護し、宮廷のサロンにはミケランジェロ、ラファエロ、ダ・ヴィンチ、ティツィアーノ、マキャヴェッリら芸術家や学者が集った。 塩野七生『ルネサンスの女たち』にも登場する。
[著者]マリーア・ベロンチ(Maria Bellonci・1902—1986)
イタリアを代表する女流作家。『ルクレツィア・ボルジア』(邦訳あり)でヴィアレッジョ賞を受賞。『ゴンザーガ家の秘密』、『ヴィスコンティ家のミラノ』(邦訳『ミラノ ヴィスコンティ家の物語』)、『汝、優しき毒蛇』などの作品を発表するかたわら、夫ゴッフレードとともに戦後イタリアで最も権威ある文学賞ストレガ賞を創設して、若い文学者に希望の光を与えた。本書は最晩年に病と闘いつつ書き上げた、彼女の最高傑作と評価される作品。
[訳者]飯田熙男(いいだ・ひろお)
翻訳家。訳書に、マリオ・リゴーニ・ステルン『テンレの物語』(青土社)など。
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