[改訂増補]臨床ロールシャッハ解釈の実際
【著】上芝 功博
定価=本体2,500円+税
B6判256ページ
2007年5月発売
(第2刷2008年4月、第3刷2010年9月)
ISBN 978-4-903487-09-0
※品切れ・重版未定
臨床心理の現場でロングセラー
初めてとりくむ学生から、臨床現場で働く専門家まで、被験者の実像に迫る解釈への道しるべ。厖大な臨床経験に裏打ちされた定評ある名著の改訂増補版。
……[増補Ⅰ]では、今日、精神障害の世界で注目され話題になっている幾つかの障害を取りあげ、学会や関係誌で発表されていることに加えて、それらの症例のロ結果に何度も直面して筆者自身が感じ、考え、推論したことなどを、散漫な形でではあるが説述した。つまり、各症例のロ結果上の全般的な特徴などは関連成書等に記載されているのでこれに譲ることとして、多少とも特異なことに焦点を合わせて紹介したり論じたりしてみた。
そして[増補Ⅱ]では、ここ30年余にわたって、種々雑多な症例に施行されたロ結果を研究会等でつぶさに検討することを重ねてきた筆者が、教科書や参考書に記載されていることでは処理しきれないような特異な反応等のスコアリングや解釈について、他の人の意見を聞いたり自分で考えたり工夫したりしてきたことの幾つかを試論の形で提示した。 (「改訂増補版まえがき」より)
Ⅰ ロールシャッハ・テストについての基本的な考え方
Ⅱ テストの実施について
Ⅲ スコアリングについて
Ⅳ 結果の分析・解釈について
Ⅴ 分析・解釈の実際
[増補Ⅰ]今日話題の症例にみるロールシャッハ反応
[増補Ⅱ]特殊な反応のスコアリングと解釈
[補足]ロールシャッハ法の習得・スーパーヴィジョンについて
上芝功博(うえしば・よしひろ)
法務省矯正研修所非常勤講師。『ロールシャッハ法研究』前編集委員長。臨床心理士。法務省の心理技官として主に少年の診断・鑑別業務に携わり、東京少年鑑別所長、千葉大学教育学部教授等を務める。