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食文化—歴史と民族の饗宴[シュンポシオン]

【編】常木晃

 

定価=本体2,000+税

四六判264ページ 

2010年3月発売

ISBN 978-4-903487-35-9

✣日本図書館協会選定図書

 

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歴史学・人類学から読み解く、食と人のいとなみ

日本と各国の多種多様な〈食〉から見えてくる、民族の歴史や心象風景。人間の原点といえる〈食〉を、他者や異文化、ひいてはみずからを理解するキーワードにすえた、歴史学・文化人類学からの食文化再考の試み。

✦古代の人々と酒(根本誠二)

✦列島の食文化 ―サケをめぐる文化(浪川健治)

✦日光とうがらし―「日光の社寺」の儀礼における食(山澤学)

✦韓国の食文化を読む(中野泰)

✦中国の食文化―古代中国における食を考えるために(丸山宏)

✦清朝の皇帝儀礼と祖霊に供えた食物(楠木賢道)

✦カラスと食べ物を分け合う女(内山田康)

✦オリーヴの地中海(常木晃)

✦乳を食べる人々―西アジアの乳製品(三宅裕)

✦トルコ料理の世界―オスマン宮廷料理の復元(小松香織)

✦ローマ皇帝たちの食卓―『ヒストリア・アウグスタ』に見る(井上文則)

 

【編者】

常木 晃(つねき・あきら)

 西アジア考古学。主にシリアとイランで調査し、社会の発達の歴史的プロセスなどを研究。筑波大学大学院人文社会科学研究科歴史・人類学専攻教授。


【執筆者】

根本誠二(ねもと・せいじ)

 日本古代史。行基など奈良仏教者を、文献や伝承史料などから伝記的に研究。筑波大学大学院人文社会科学研究科歴史・人類学専攻教授。

浪川健治(なみかわ・けんじ)

  日本近世史。近世日本社会史、とくに北方社会の歴史像の考察が主要テーマ。筑波大学大学院人文社会科学研究科歴史・人類学専攻教授。

山澤 学(やまさわ・まなぶ)

 近世日本宗教社会史。近世日光山・東照宮の存立構造に加え、各地の霊山信仰・民衆心性も研究。筑波大学大学院人文社会科学研究科歴史・人類学専攻講師。

中野 泰(なかの・やすし)

 民俗学。環東シナ海における沿海村落の社会経済を研究。韓国が主なフィールド。筑波大学大学院人文社会科学研究科歴史・人類学専攻講師。

丸山 宏(まるやま・ひろし)

 中国宗教。道教、儀礼の歴史に関心があり、近年は中国少数民族の宗教儀礼を研究。筑波大学人文社会科学研究科歴史・人類学専攻教授。

楠木賢道(くすのき・よしみち)

 東洋史・清朝史・東北アジア史。清朝の支配構造、江戸時代知識人の清朝に対する認識などを研究。筑波大学人文社会科学研究科歴史・人類学専攻准教授。

内山田康(うちやまだ・やすし)

 社会人類学。官僚組織、場所、人と物の動く集合体、モダニティがテーマ。筑波大学大学院人文社会科学研究科歴史・人類学専攻教授。

三宅 裕(みやけ・ゆたか)

 西アジア考古学。トルコ東部で調査し主に牧畜の起源や意義について研究。筑波大学大学院人文社会科学研究科歴史・人類学専攻准教授。

小松香織(こまつ・かおり)

 オスマン帝国・トルコ共和国近現代史。オスマン帝国海軍・海運関係資料を収集・分析。筑波大学大学院人文社会科学研究科歴史・人類学専攻教授。

井上文則(いのうえ・ふみのり)

 古代ローマ史。3世紀の軍人皇帝時代の政治史などを研究テーマとする。筑波大学大学院人文社会科学研究科歴史・人類学専攻准教授。

 

(*刊行時のものです)