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花嫁はなぜ顔を隠すのか
はじらいの象徴としての 角隠しとヴェールの下に隠された女の歴史
洋の東西を問わず世界的に見られる、婚礼時の女性のかぶりもの。女性の〈顔隠し〉の起源と文化的背景、歴史的変遷を、日本・西洋・中東各地域で考察。顔を隠すことを求められてきた女性の歴史を、かぶりものから明らかにする。
Ⅰ 花嫁はなぜ角隠しをつけるのか
日本女性の顔隠しの始まりと被衣/近世における女性の顔隠しとかぶりもの/近代の婚礼におけるかぶりもの/花嫁はなぜ角隠しをつけるのか
Ⅱ 花嫁はなぜヴェールを被るのか
近世までの典礼時のヴェール/カーニヴァルの仮装と花嫁の顔隠し/花嫁はなぜヴェールを被るのか
〈コラム〉古代ギリシアにみるヴェール/イスラムのヴェール
【編者】
増田美子(ますだ・よしこ)
学習院女子大学国際文化交流学部教授。主著に『日本衣服史』(編著)吉川弘文館、『古代服飾の研究』源流社、『日本喪服史 古代編』源流社ほか。
【執筆者】
梅谷知世(うめたに・ともよ)
学習院女子大学非常勤講師。主著に『日本衣服史』、「近世服飾にみる舶来物の好尚—中期以降の遊客の姿」『服飾美学』21号ほか。
内村理奈(うちむら・りな)
跡見学園女子大学マネジメント学部助教。主著に『服飾を生きる—文化のコンテクスト』(共著)化学同人、『中世衣生活誌』(共訳)勁草書房ほか。
大枝近子(おおえだ・ちかこ)
目白大学社会学部教授。主著に「19世紀後半のイギリスにおけるセーラーブラウスの流行」『国際服飾学会誌』30号ほか。
河島一惠(かわしま・かずえ)
元共立女子大学家政学部教授。主著に『19世紀ヨーロッパファッションプレート』(共著)講談社、『イギリス学への招待』(共著)明現社ほか。
黒川祐子(くろかわ・ゆうこ)
大東文化大学外国語学部非常勤講師。主著に「13世紀ドイツの宮廷服飾とミ・パルティ—メルテンスの『しるしとしてのミ・パルティ』を考察して」『服飾美学』31号ほか。
諏訪原貴子(すわばら・たかこ)
江戸川学園取手中・高等学校専任講師。主著に「教材研究として、19世紀のボール・ガウンのレプリカ作成」『服飾文化学会誌』Vol.3 No.1ほか。
(*刊行時のものです)