ルネサンスをどう捉えるか
1. 古い伝統と新しい思想:1400~1450
マニュエル・クリュソロラス(1350頃~1415):贈り物をたずさえたギリシア人
クリスティーヌ・ド・ピザン(1364頃~1430頃):女性擁護者
レオナルド・ブルーニ(1369~1444):「時代の光」
ヤン・フス(1370頃~1415):ボヘミアの先駆的宗教改革者
フィリッポ・ブルネレスキ(1377~1446):不可能といわれた大聖堂を実現
聖ベルナルディーノ・ダ・シエナ(1380~1444):民衆の説教師
ドナテッロ(1386/87~1466):大理石とブロンズへの情熱
コジモ・デ・メディチ(1389~1464):「祖国の父」
ヤン・ファン・アイク(1395頃~1441):世界の細部を描写する
マザッチオ(1401~1428):絵画を遠近法で表現する
2. 平和の時代のヨーロッパ人たち:1450~1475
フラヴィオ・ビオンド(1392~1463):ローマのいにしえの栄光を新たに想像
ルカ・デッラ・ロッビア(1399/1400~1481):テラコッタで再生された美術
ニコラウス・クザーヌス(1401~1464):(ほぼ)無限の宇宙における神と人間
フランチェスコ・スフォルツァ(1401~1466):自分でなってしまったミラノ公
レオン・バッティスタ・アルベルティ(1404~1472):ルネサンス人の原型
教皇ピウス(1405~1464):人文主義者、詩人、教皇
ロレンツォ・ヴァッラ(1406頃~1457):快楽と利益のための論争者
アレッサンドラ・ストロッツィ(1407~1471):ある母親の夢と縁組計画
イゾッタ・ノガローラ(1418~1466):人文主義者の少女が聖女に
フェデリコ・ダ・モンテフェルトロ(1422~1482):芸術にかこまれたウルビーノ公
ルクレツィア・トルナブオーニ(1425~1482):社会からの非難をはぐらかす
ジェンティーレ・ベッリーニ(1429?~1507):肖像とファサードの画家
メフメト2世(1432~1481):コンスタンティノープルの征服者
3.勃興する諸国家:1470~1495
ウィリアム・キャクストン(1492没):英国人読者のための英語の本
ハインリヒ・クラマー(1430頃~1505):魔女狩の異端審問官
フランシスコ・ヒメネス・デ・シスネロス(1436~1517):異端審問長官
フェリックス・ファブリ(1441頃~1502):敬虔な巡礼にして軽口をたたく放浪者
アントニオ・デ・ネブリハ(1441頃~1522):スペイン語の発明者
マティアス・コルヴィヌス(1443~1490):人文主義者のハンガリー王
ロレンツォ・デ・メディチ(1449~1492):「イル・マニフィコ(豪華公)」
ルカ・パチョーリ(1445/46~1517):数字の神秘に幻惑されて
サンドロ・ボッティチェッリ(1445~1510):異教的絵画から黙示録的絵画へ
ジョスカン・デ・プレ(1450頃~1521):休みなき合唱隊指揮者、スター作曲家
アルドゥス・マヌティウス(1450?~1515):ポケット本の印刷販売業者
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519):「この男は何も成し遂げないだろう」
ジョアン2世(1455~1495):「無欠王」
アントニオ・リナルデスキ(1501没):ばくち打ちの瀆聖者
4.突然の衝撃:1490~1515
クリストファー・コロンブス(1451~1506):「大洋の提督」
ジョン・カボット(1451頃~1498):ヴェネツィア出身の航海者、イングランドから探検に出発
ジロラモ・サヴォナローラ(1452~1498):フィレンツェの炎
ヤコブ・フッガー(1459~1525):教皇と皇帝に資金援助者
デジデリウス・エラスムス(1466/67~1536):節度ある革命家
ニコロ・マキャヴェッリ(1469~1527):史上初の政治学者
トンマーゾ・インギラーミ(1470/71~1516):教皇庁のヒーロー、舞台のヒロイン
アルブレヒト・デューラー(1471-1528):ドイツにルネサンス到来
ニコラウス・コペルニクス(1473~1543):天球観の革命家
イザベッラ・デステ(1474-1539):「ルネサンスのプリマ・ドンナ」
チェーザレ・ボルジア(1475~1507):「権力の座に登ったすべての者が、見習うべき人物」
ミケランジェロ・ブオナローティ(1475~1564):絵画と彫刻でなしとげた奇跡
バルダッサーレ・カスティリオーネ(1478~1529):完璧な宮廷人
ラファエロ(1483~1520):盛期ルネサンスの巨匠
レオ・アフリカヌス(1490頃~1554頃):建前はキリスト教徒、心は放浪者
5.旧秩序の崩壊:1510~1535
ハイレディン・バルバロッサ(1546没):海賊王
ルーカス・クラナッハ(父)(1472~1553):宗教改革の画家
トマス・モア(1478~1535):「善きカトリック王国」の擁護者
マルティン・ルター(1483~1546):新しい教会
バルトロメ・デ・ラス・カサス(1484~1566):西インド諸島への宣教師
ティツィアーノ(1485頃~1576):ヴェネツィアのダイナミックな色彩
ニコラウス・クラッツァー(1486/87~1550年以後):王家の時計職人兼占星術師
ベルナルド・ファン・オルレイ(1488頃~1541):絵画的タペストリーの製作者
クリストフォロ・ダ・メッシスブーゴ(1490頃~1548):古典的イタリア料理
ヴィットリア・コロンナ(1490~1547):神のごとき詩人
マルグリット・ド・ナヴァル(1492~1549):詩人にして文芸保護者の王妃
ピエトロ・アレティーノ(1492~1556):「王たちを鞭打つ男」
ウィリアム・ティンダル(1494頃~1536):聖書を英訳して密輸
フランソワ・ラブレー(1494頃~1553):大食漢の巨人(ガルガンチュア)的才能
ハンス・ホルバイン(子)(1497/98~1543):王侯貴族の鏡
ニッコロ・タルタリア(1499/1500~1557):吃音の数学者
6.新しい波:1530~1550
教皇パウルス4世(1476~1559):最も憎まれた教皇
皇帝カール5世(1500~1558):西洋世界の皇帝
ベンヴェヌート・チェッリーニ(1500~1571):彫刻家として成功、自伝作者として大成功
聖フランシスコ・ザビエル(1506~1552):東インド諸島への宣教師
アンドレア・パッラーディオ(1508~1580):石と煉瓦による建築の完成者
ジャン・カルヴァン(1509~1564):神による予定説を主唱
グラシア・メンデス・ナジ(1510~1569):セファルディム(スペイン系ユダヤ人)のセニョーラ
アンドレアス・ヴェサリウス(1514~1564):皇帝の外科医、死体解剖者
アビラの聖テレサ(1515~1582):神の使徒の法悦
カトリーヌ・ド・メディシス(1519~1589):マキャヴェリストの王妃
ルイーズ・ラベ(1520/24~1566):ジョストラ(馬上槍試合)をする女流詩人
エレオノーラ・ディ・トレド(1522~1562):トスカーナ大公妃にして祝宴主催者
7.近代の枠組み:1550~1600
ラウラ・バッティフェッラ・アンマナーティ(1523~1589):「当代のサッフォー」
ピーテル・ブリューゲル(父)(1525頃~1569):農民画家
ディック・タールトン(1588没):女王陛下の喜劇役者
ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(1525/26~1594):宗教音楽の救世主
ジュゼッペ・アルチンボルド(1527?~1593):国家の長、キャベツの頭
ソフォニスバ・アングィッソーラ(1532頃~1625):視る女
ミシェル・ド・モンテーニュ(1533~1592):内省の文学
アルカンジェロ・トゥッカーロ(1535頃~1602):王侯貴族のアクロバット芸人
エドマンド・キャンピオン(1540~1581):「英国のダイヤモンド」
カテナ(1581没):家畜泥棒、強盗、盗賊団の首領
ヴェロニカ・フランコ(1546~1591):高級娼婦、多作な詩人
ティコ・ブラーエ(1546~1601):星の城の主人
ジョルダーノ・ブルーノ(1548~1600):科学に身を捧げて火炙りに
イザベッラ・アンドレイーニ(1562~1604):生まれながらの舞台女優
参考文献
引用典拠
図版典拠
索引