第Ⅰ章 打撃ゲームの起源を求めて 

 §1 すべては一本の棒きれと一個の石ころから始まった…

 §2 ジャストミートの感触よ、もう一度! 

 §3 三度のメシより遊びが大事―元祖「遊び人(ホモ・ルーデンス)」

 §4 金髪碧眼と打撃ゲーム 

 §5 ゲルマン民族大移動が〈聖なるボール〉をアフリカまで運んだ?

 §6 ロングボールの謎 

 

第Ⅱ章 ベースボールの母胎 

 §1 十八世紀のドイツでベースボールがプレイされていた!  

 §2 ドイツ人が史上初めてベースボールのルールを活字に残した! 

 §3 原(ウル)〈リビア・ゲーム〉の変異体 

 §4 東洋のボールゲーム 

 §5 フランスのボールゲーム  

 §6 謎のフレンチ・コネクション 

 §7 英国のスツールボール 

 §8 シェイクスピアのベースボール 

 §9 退化という名の進化? 

 

第Ⅲ章 大英帝国の打撃ゲーム―殿下と淑女と子どもたち 

 §1 英語の〈ベースボール〉の最古の例を求めて 

 §2〝ガツンとボールをひっぱたき〟―『リトル・プリティ・ポケットブック』

 §3〈巡礼の聖なるボール〉への先祖返り 

 §4 当初、ベースはポールだった 

 §5 ジョージ王朝下、ベースボールは王室御用達の遊びだった 

 §6 ベースボール禁止令の公文書がアメリカ最古の用例 

 

第Ⅳ章 新大陸へ―ベースボール大西洋を渡る 

 §1 決定打がでないクリケットの起源論争 

 §2 ラウンダーズの割り込みが研究者を惑わせた 

 §3 本家で衰え、分家で栄える 

 §4 クリケットは大人向け、ベースボールは子供向け 

 §5 アメリカでの覇権交代―クリケットからベースボールへ 

 

第Ⅴ章 On Native Grounds―ニューヨーク・ベースボール革命

 §1 「旧ベースボール」の戦国乱世時代 

 §2 ルール統一への機運―ニッカボッカーズ結成 

 §3 ニッカボッカ―ズ制定の規約二十カ条 

 §4 〈ゴッサムズ〉によるモダン・ベースボール誕生説 

 §5 ニッカボッカーズ規約の新機軸 

 §6 ベースボールの神様の配剤―〈遊撃手〉の誕生 

 §7 ニューヨーク・ゲームの天下布武 

 

第Ⅵ章 進撃のアメリカン・ベースボール

 §1 ニューヨーク・ゲーム、マサチューセッツを制す 

 §2 見直されたタウンボール  

 §3 アメリカでの政権交代―クリケットからベースボールへ 

 §4 影を落とす黒人問題 

 §5 進む二層化―社交重視型vs勝敗重視型 

 §6 バッター天国―草創期のモダン・ベースボール 

 §7 ベースボール史上初のスーパースター誕生! 

 §8 ベースボールの殉教者―クレイトン 

 

第Ⅶ章 All Roads Lead to Professionalism―プロへの道

 §1 プロは“紳士”にあらず? 

 §2 チャンピオンの野望 

 §3 ハリー・ライトの〈ドリーム・チーム〉誕生 

 §4 〝来た、見た、勝った〟―連戦連勝のレッド・ストッキングズ 

 §5 運命の日―連勝記録、途絶える! 

 §6 落日のナンバーワン・クラブ―全員解雇 

 §7 赤い靴下の有為転変 

 

第Ⅷ章 大リーグ誕生—ナショナル・アソシエーションのペナントレース

 §1 すべてプロのクラブから成る組織 

 §2 新機軸―新しいリーグ戦システムの採用 

 §3 ドキュメント、開幕戦 

 §4 ルールは依然としてバッター天国 

 §5 不備があったリーグ戦のルール 

 §6 開幕年のペナントの行方と個人成績 

 §7 投手に朗報―カーブが投げられる! 

 §8 V4達成! ボストン・レッド・ストッキングズ 

 §9 アルバート・スポルディング―ボストンの大黒柱 

 §10 プレイは一流、運営は三流のナショナル・アソシエーション 

 §11 NAをむしばむ害毒、その1―リヴォルヴィング(渡り歩き) 

 §12 NAをむしばむ害毒、その2―ギャンブルと八百長