刊行案内>>自然科学>『品種改良の日本史』

品種改良の日本史ー作物と日本人の歴史物語

[編]鵜飼保雄・大澤良

[体裁]四六判524ページ(一部カラー)

[定価]本体4,000円+税

[ISBN]978-4-90347-71-7

2013年4月発売

✣日本図書館協会選定図書

※品切れ、返品待ち

 

 

 

より多く、より美味く、より美しく―

日本人の食生活を多彩でゆたかにしてきた栽培植物の歴史を、社会情勢や人びとの嗜好といった改良の背景をふくめて跡づけるとともに、ゲノム情報の利用など最先端の技術も紹介。

 

関連書はこちら…

『品種改良の世界史・作物編』

『品種改良の歴史・家畜編』

章 イネ (横尾政雄)

章 コムギ (藤田雅也)

章 トウモロコシ (濃沼圭一)

章 ダイズ (高橋信夫)

章 サツマイモ (吉永 優)

章 トマト (加屋隆士)

章 イチゴ (望月龍也)

章 ハクサイ (生井兵治)

章 タマネギとネギ (小島昭夫)

10章 ダイコン (金子幸雄)

11章 ブドウ (佐藤明彦)

12章 カンキツ (國賀 武)

13章 リンゴ (阿部和幸)

14章 ナシ (梶浦一郎)

15章 カキ (山田昌彦)

 

【編者】

鵜飼保雄(うかい・やすお)

農業環境技術研究所、東京大学大学院農学生命科学研究科教授などを経て、現在は執筆に専念。専門は育種学、放射線生物学、統計遺伝学。著書に『ゲノムレベルの遺伝解析』『植物育種学』『統計学への開かれた門』など。

大澤 良(おおさわ・りょう)

筑波大学大学院生命環境科学研究科教授。著書に『雑穀の自然史』、『育種学辞典』(共著)、『品種改良の世界史・作物編』(編集・共著)など。

 

【執筆者】*執筆順

横尾政雄(よこお・まさお)

 農林省農業技術研究所、東北農業試験場、農業研究センター、食品総合研究所、筑波大学などで、イネを中心に遺伝研究、品種改良、研究企画に従事。著書に『米のはなし III、育成品種に低アミロース米の「ミルキークイーン」、多収米の「ふくひびき」など。

 

藤田雅也(ふじた・まさや)

農研機構九州沖縄農業研究センター小麦・大麦育種グループ長。育成コムギ品種に「チクゴイズミ」「イワイノダイチ」「ミナミノカオリ」などがある。著書に『稲、麦、大豆の研究開発』(共著)など。

 

濃沼圭一(こいぬま・けいいち)

農研機構畜産草地研究所放牧研究調整監。育成品種にサイレージ用トウモロコシの「おおぞら」「ぱぴりか」「たちぴりか」など。著書に『トウモロコシの科学』(共著)など。

 

高橋信夫(たかはし・のぶお)

長野県植物防疫協会須坂研究所長。主に大豆育種に従事し、「タマホマレ」「タチナガハ」「リュウホウ」等20近い品種を育成。日本育種学会賞(育成グループ)、日本作物学会北陸支部学会賞(功労賞)、農業技術功労賞を受賞。

 

吉永 優(よしなが・まさる)

同機構本部総合企画調整部研究管理役。育成品種に「アヤムラサキ」「ムラサキマサリ」「べにまさり」「べにはるか」などがある。

 

加屋隆士(かや・たかし)

タキイ種苗取締役研究農場長。育成品種にトマト「桃太郎シリーズ」、ミニトマト「ココ」「千果」、ナス「筑陽」「庄屋大長」、オクラ「アーリーファイブ」など。2007年度園芸学会功労賞受賞。

 

望月龍也(もちづき・たつや)

東京都農林総合研究センター所長。専門は野菜育種(トマト、イチゴ等)。育成品種にイチゴ「さちのか」、加工トマト「なつのこま」、複合病害抵抗性トマト「佳玉」「竜玉」等。著書に『新編野菜園芸ハンドブック』(共著)、『植物育種学各論』(共著)等。

 

生井兵治(なまい・ひょうじ)

筑波大学教授、アジア大洋州育種学会(SABRAO)副会長等を歴任。「植物育種における受粉生物学の体系化」で日本育種学会賞受賞。著書に『農業の基礎』(共編著)、『有機農業の技術』(共著)、『品種改良の世界史・作物編』(共著)など。

 

小島昭夫(こじま・あきお)

農研機構野菜茶業研究所長。著書に『種子のバイオサイエンス』(共著)、『新版そ菜園芸』(共著)など。

 

金子幸雄(かねこ・ゆきお)

宇都宮大学農学部教授(植物育種学)。ダイコンやキャベツ等のアブラナ科植物の遠縁間交雑とその後代植物の利用について研究。2004年から宇都宮大学で開催の「だいこんサミット」実行委員を務めている。

 

佐藤明彦(さとう・あきひこ)

農研機構果樹研究所ブドウ・カキ研究領域上席研究員。育成品種にブドウ「シャインマスカット」「クイーンニーナ」、カキ「太秋」「早秋」、クリ「ぽろたん」、ニホンナシ「なつしずく」など。著書に『最新農業技術 果樹vol.2』(共著)、『食の安全と高品質・機能性食材の生産を支える新技術』(共著)など。

 

國賀 武(くにが・たけし)

同機構近畿中国四国農業研究センター傾斜地園芸研究領域主任研究員。育成品種に「せとか」「麗紅」「べにばえ」「たまみ」「西南のひかり」「オーラスター」「あすみ」「みはや」などがある。

 

阿部和幸(あべ・かずゆき)

農研機構果樹研究所リンゴ研究領域上席研究員。育成品種にニホンナシ「あきづき」「秋麗」、オウトウ「紅きらり」「紅ゆたか」、リンゴ「もりのかがやき」など。著書に『新編原色果物図説』(共著)、『野菜、果物、花の研究開発2』(2007年)など。

 

梶浦一郎(かじうら・いちろう)

東京農業大学客員教授、NTCインターナショナル(株)顧問。育成品種にニホンナシ「新星」「豊月」、クリ「紫峰」など6品種。著書に『果物はどうして創られたか』(共著)、『日本果物史年表』、『食品図鑑』(監修・共著)、『新編 原色果物図鑑』(編集・共著)など。

 

山田昌彦(やまだ・まさひこ

農研機構果樹研究所品種育成・病害虫研究領域長。ブドウ「シャインマスカット」「クイーンニーナ」など13品種、カキ「太秋」「早秋」「太天」など12品種を育成。著書に『果樹の交雑育種法』、『新版果樹栽培の基礎』(共著)など。