遺伝子図鑑
ようこそ! あらゆる生命活動をつかさどる遺伝子の世界へ
豊かな生物の多様性を生み出し、強力に種の進化を押し進める遺伝子−100万分の1ミリの世界において驚くほど精巧に働く遺伝子を、80名以上の専門家による最先端の情報と、300点近くの鮮やかなイラストによって、その全貌を明らかにした世界初のビジュアル・レファレンス。
【本書の特徴】
1.遺伝子にかかわるあらゆる分野を収録
2.分子レベルの世界を300点以上のイラストと顕微写真で鮮やかに再現
3.60周年を迎えた国立遺伝学研究所を中心に第一線の研究者が執筆
4.ゲノム等のサイズ比較、遺伝学者の紹介等で、遺伝子の世界を親しみやすく
【構成】
第1部「生物とは」
霊長類、昆虫、植物にいたる広い多様性と複雑な器官をもつ生物を遺伝子を通して解説。
第2部「遺伝子とは」
複雑な生命現象をたくみに統制し、進化を押し進めてきた遺伝子の実態とは。
第3部「人間と遺伝子」
医療・産業など生活に役立てられる遺伝子技術の内容と研究方法、その基礎となっているヒトゲノムの情報を紹介。
斎藤成也(さいとう・なるや)
国立遺伝学研究所集団遺伝研究部門教授。テキサス大学ヒューストン校生物学医学大学院修了(Ph.D.)。総合研究大学院大学生命科学研究科遺伝学専攻教授、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授を兼任。ヒトを中心とする生物の進化をゲノム塩基配列の解析から研究。
荒木弘之(あらき・ひろゆき)
国立遺伝学研究所微生物遺伝研究部門教授。大阪大学大学院理学研究科生理学専攻修了(理学博士)。総合研究大学院大学生命科学研究科遺伝学専攻教授を兼任。出芽酵母を材料として、染色体DNAの複製機構を研究。
角谷徹仁(かくたに・てつじ)
国立遺伝学研究所育種遺伝研究部門教授。京都大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)。総合研究大学院大学生命科学研究科遺伝学専攻教授、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授を兼任。シロイヌナズナという植物を用いて、エピジェネティックな遺伝や反復配列の制御を研究。
小林武彦(こばやし・たけひこ)
国立遺伝学研究所細胞遺伝研究部門教授。九州大学大学院医学系研究科博士課程修了(理学博士)。総合研究大学院大学生命科学研究科遺伝学専攻教授、東京工業大学大学院生命理工学研究科連携教授。細胞の老化と若返りについて、ゲノムの修復の観点から研究。
高野敏行(たかの・としゆき)
京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源センター教授。九州大学大学院理学研究科博士後期課程修了(理学博士)。国立遺伝学研究所集団遺伝研究部門助教授等を経て、2012年より現職。システムの揺らぎと頑健性、精子形成について研究。