遺伝子が語る生命38億年の謎ーなぜ、ゾウはネズミより長生きか?
【編】国立遺伝学研究所
[体裁]四六判・248ページ
[定価]本体2,000円+税
[ISBN]978-4-903487-92-2
2014年6月発売
✣日本図書館協会選定図書
100万分の1ミリに秘められた生命38億年の謎解き!
驚くほど小さく、複雑な世界ではたらく遺伝子。その秘密を次々と明らかにしてきた遺伝学に、いまだ残された生命の奥底の〈謎〉。
寿命・脳・進化など、さまざまな分野の最先端をいく科学者が、その〈謎解き〉を試みる。
▶『図書新聞』10月4日号に書評が掲載されました。(評者:大野秀樹氏)
第Ⅰ部 生物進化の謎
第1章 サイズの進化の謎
―「もてる」体はどのようにつくられてきたのか
第2章 「移動する遺伝子」の謎
―なぜゲノムには多くの「がらくたDNA」があるのか?
第3章 多細胞動物の起源の謎
―多細胞動物のボディプランはどのように進化してきたのか?
第4章 地球型生物の謎
―生命のルーツはなにか
第5章 多様性を生みだす進化の謎
―求愛行動の進化はどのように新種を生みだすのか?
第Ⅱ部 人類進化の謎
第6章 現代人の起源の謎
―ヒトはどのように現代人に進化してきたのか?
第7章 遺伝子多型の謎
―ABO式血液型はなぜ生き残ったか?
第8章 ヒトゲノムの暗黒部分の謎
―どのような遺伝子の変化がヒトを進化させてきたのか?
第Ⅲ部 ゲノムの謎
第9章 DNA複製の謎
―細胞の中のDNAの数はどうなっているのか?
第10章 タンパク質の立体構造の謎
―遺伝子から超小型機械「タンパク質」はどのようにできるのか?
第11章 行動の遺伝の謎
―性格は親から子へと受け継がれるのか?
第Ⅳ部 細胞と染色体の謎
第12章 寿命の謎
―ゾウはなぜネズミより長生きか?
第13章 染色体分配の謎
―それに失敗すると生物は病気になるのか進化するのか?
第14章 DNA収納の謎
―長いDNAは細胞の中でどのように折りたたまれているのか?
第15章 細胞の建築デザインの謎
―分子からどのようにして細胞が組み立てられるのか
第Ⅴ部 発生と脳の謎
第16章 脳の個性の謎
―遺伝子は脳の設計図なのか?
第17章 子どもの脳の発達の謎
―子どもの脳が発達するとき、脳の中で遺伝子は何をしているのか?
第18章 生殖細胞の仕組みの謎
―なぜ生殖細胞は減数分裂をおこなうのか?
第19章 生殖系幹細胞の謎
―なぜ生殖系幹細胞は分化万能性を獲得できるのか?
高野敏行(たかの としゆき)国立遺伝学研究所(以下、遺伝研)集団遺伝研究部門をへて、京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源センター教授。
角谷徹仁(かくたに てつじ)遺伝研育種遺伝研究部門教授。
清水 裕(しみず ひろし)遺伝研発生遺伝研究部門助教。
嶋本伸雄(しまもと のぶお)遺伝研構造生物学センターをへて、京都産業大学総合生命科学部教授。
北野 潤(きたの じゅん)遺伝研生態遺伝学研究室特任准教授。
斎藤成也(さいとう なるや)遺伝研集団遺伝研究部門教授。
高橋 文(たかはし あや)遺伝研集団遺伝研究部門をへて、首都大学東京生命科学専攻准教授。
隅山健太(すみやま けんた)遺伝研集団遺伝研究部門をへて、独立行政法人理化学研究所・生命システム研究センター・細胞デザインコア・高速ゲノム変異マウス作製支援ユニット・ユニットリーダー。
荒木弘之(あらき ひろゆき)遺伝研微生物遺伝研究部門教授。
伊藤 啓(いとう ひろし)遺伝研構造遺伝学研究センター助教。
小出 剛(こいで つよし)遺伝研マウス開発研究室准教授。
小林武彦(こばやし たけひこ)遺伝研細胞遺伝研究部門教授。
深川竜郎(ふかがわ たつお)遺伝研分子遺伝研究部門教授。
前島一博(まえしま かずひろ)遺伝研生体高分子研究室教授。
木村 暁(きむら あかつき)遺伝研細胞建築研究室准教授。
榎本和生(えもと かずお)遺伝研神経形態研究室をへて、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授。
岩里琢治(いわさと たくじ)遺伝研形質遺伝研究部門教授。
相賀裕美子(さが ゆみこ)遺伝研発生工学研究室教授。
酒井則良(さかい のりよし)遺伝研小型魚類開発研究室准教授。